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ジャパンインターナショナルボートショー2025 特別取材REPORT

2025年3月20~23日の4日間にわたって開催された「ジャパンインターナショナルボートショー2025」。64回目の今年は、パシフィコ横浜、横浜ベイサイドマリーナ、日本丸シーカヤックパーク、八景島マリーナの計4会場で開催されました。今回の記事では、パシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナ両会場の実際の様子をレポートします。

ボートショーレポート マリンレジャーの魅力がいっぱい! 国内最大級「ボートショー」

来場者は約45,000人! 子どもや家族連れなど新規が大幅増加

今回のイベントは春の陽気に恵まれ、総来場者数が4日間合計で45,382名と、前回(34,579名)より約1万名も増加しました。初めて来場した人が約5割を占め、新たなマリンファンの創出につながるイベントだったと言えます。

来場者数を押し上げた要因の一つが、子どもや家族で楽しめるプログラムの充実を図ったこと。今回のボートショーでは、ファミリーマリンパークとして4会場で計26種のプログラムを実施。パシフィコ横浜会場では「こどもボート免許スクール」や「おえかき水族館」などが、また横浜ベイサイドマリーナ会場ではキャプテンキッズ体験が催されたほか、日本丸シーカヤックパークでのボートショー特別プログラムや八景島マリーナでの体験プログラムも活況を呈し、子ども連れの参加者数が大きく伸長しました。

さらに、女性応援企画にも注目が集まりました。「レディースドライビングレッスン」を中心とした企画を通し、さまざまなマリンライフの楽しみ方を提案。女性の来場者も前年比148%となりました。

今回のイベントでは、約200社・団体が出展。出展プロダクトはボートやヨット、PWC(水上オートバイ)などさまざま。今年は昨年に続いて電動エンジンの展示が増加し、環境意識の高まりを感じさせました。

トヨタのブースに展示されていたのは、スポーツユーティリティークルーザー「PONAM-31」。海上における「Fun to Drive」を追求して開発され、「スピード」「乗り心地」「居住性」の全てにこだわり抜いたクルーザーです。広がりのある室内空間を備え、クルージングやフィッシングなど幅広い楽しみ方ができる人気の艇です。

ヤマハのブースに展示されていたのは、「AR250」。ヤマハが2025年4月から順次発売するスポーツボート4モデルのうちの1つです。「AR250」は1.9LのHO(ハイアウトプット)エンジンを2基搭載。スムーズな加速性能とスピード、俊敏な運動性により快適なドライブフィーリングを実現しており、多彩なウォータースポーツやレジャーに対応しています。

HORSE JAPANのブースに展示されていた「Raptor」は、トルコのALESTA MARINE社製のボートで日本初上陸とのこと。スーパーカーを思わせる流麗なフォルムが特徴的ですが、最先端技術も融合。推進システムはスターンドライブ、シャフトドライブ、ジェットドライブの3種類から選べるため、使用環境に応じたカスタマイズが可能だそう。

ボートだけじゃない! 海を楽しむプロダクトやイベントが目白押し

パシフィコ横浜会場内には、さまざまなテーマに合わせたゾーンが設けられていました。
足を止める人が多かったのは、水上バイク関連のブースが集まるエリア「ジェットビレッジ」。カワサキモータースや、カナダに本社を置くBRP社などのジェットスキーがずらりと並び、美しい流線形のフォルムで来場者たちの目を楽しませていました。

カワサキモータースのジェットスキー「STX160R」。2020年のシリーズ発売以来、初めて船体デザインを一新。こちらはレーシングモデルで、シリーズ唯一の2人乗りモデルとなっています。

「セーリングビレッジ」では、さまざまなヨットを展示。2024年のパリオリンピック、セーリングの混合470級で岡田奎樹選手と吉岡美帆選手のペアが銀メダルを獲得したことを伝えるボードなども設置されていました。

「ウォーターセーフティビレッジ」では、災害時に活躍する救助艇などが展示されていました。中には、車椅子で乗船できるボートも。普段はなかなか目にする機会がないだけに、興味深そうに見入っている方が多くいました。

「マリンライフスタイルアベニュー」と題されたエリアでは、マリンライフを豊かにするプレミアムカーなどを展示。超高級車のたたずまいに思わず目を引かれます。写真は、英国のクラシックスポーツカー「MORGAN Plus Four」。

「キッズビレッジ」では、子どもたちに海を身近に感じてもらうための仕掛けがいろいろと用意されていました。自分の描いた魚たちが大型モニターの中で泳ぎ出す「おえかき水族館」や、バンパーボートの運転を体験できる「こどもボート免許スクール」などです。子どもたちの楽しそうな笑顔で溢れていました!

メインステージでは連日、さまざまなプログラムが組まれ、来場者を楽しませました。3月22日(土)には、「ギョギョギョ!」でおなじみのさかなクンが登壇。環境問題について考えるスペシャルトークショーが開催されました。

豪華クルーザーを間近で見られる! 横浜ベイサイドマリーナ会場

パシフィコ横浜会場からシャトルバスで約30分。到着した横浜ベイサイドマリーナでは、26社・52隻もの大型艇やヨットが係留展示されていました。取材に訪れた日は快晴。青空のもと実際に海に浮かぶ船は、展示ホールで見る以上の迫力がありました。

フランスのボートビルダーBENETEAU社の「MONTE CARLO 5」。ゆとりのあるサロン空間を備えたイタリアンデザインのラグジュアリークルーザーです。ターコイズブルーのカラーリングが海面に映えます。

横浜ベイサイドマリーナ会場では、海に浮かぶ船に実際に足を踏み入れられるのが醍醐味の一つ。来場者の多くが、船内に乗り込み、豪華な内装等に興味深そうに見入っていました。

イベント期間中は、大型豪華クルーザーの見学会も行われました(要申込)。参加者たちはキャビンやフライングブリッジなどを巡りながら、ガイドの説明に耳を傾けていました。

多くの来場者を集めた「ジャパンインターナショナルボートショー2025」は、活況のうちに終了しました。新たな体験型イベントが増え、海に出るワクワクを再確認できる貴重な機会となりました。また今回は特に、子どもや女性の来場者が増え、マリンレジャーの裾野が広がりつつあることを実感できるボートショーだったのではないかと思います。マリン業界の今後の発展がますます楽しみになるボートショーでした。

『ジャパンインターナショナルボートショー2025』をもっと深読み!

「YAMAHA」のブースをレポート

マリン事業への本気度が表れた巨大なブースに潜入! 2025年3月20日~23日の4日間にわたり開催された「ジャパンインターナショナルボートショー2025」。約200の出展企業の中で、最も大きなブース(パシフィコ横浜会場)を構えていたのが、ヤマハ発動機でした。
マリン業界で大きな存在感を放つYAMAHAは、どんな展示を行っていたのでしょうか。この記事では同社のブースを詳しく紹介します! 詳細はこちら

今注目の担当者に直撃インタビュー!

本田技研工業株式会社
髙橋 能大様
高い動力性能や優れた経済性で高い評価を得ているHondaの4ストローク船外機「BFシリーズ」。同シリーズにおいて最大出力となる350馬力を発揮する新型船外機「BF350」について、マリン事業部の髙橋能大さんに詳しくお伺いしました。 詳細はこちら

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