
2025年3月20日~23日の4日間にわたり開催された「ジャパンインターナショナルボートショー2025」。約200の出展企業の中で、最も大きなブース(パシフィコ横浜会場)を構えていたのが、ヤマハ発動機でした。
マリン業界で大きな存在感を放つYAMAHAは、どんな展示を行っていたのでしょうか。この記事では同社のブースを詳しく紹介します!
「YAMAHA」のブースをレポート マリン事業への本気度が表れた巨大なブースに潜入!

最初の見どころは2024年10月発売のフィッシングボート「YFR330」

「YFR330」は、さまざまなフィッシングスタイルに対応した新型のボート。YFRシリーズの最大スケール(全長33フィート)を誇るフラグシップとして開発されました。ヤマハ独自のボート制御システム「ヘルムマスターEX」を採用しています。この「ヘルムマスターEX」とは、統合されたボート制御システムで、装着することにより簡単かつ正確な操船が可能になるといいます。実際の操作感を体験できる展示も行われていました(写真)。

乗り心地を追求した新設計のハルを採用し、航走時の衝撃の小ささや波被りの少なさによる快適性と、素直な操船フィーリングを実現しています。国内では初となる450馬力の船外機「F450A」を搭載。卓越したパワーとスピードで新開発のハルの性能を最大限に引き出します。
大型船外機「F450」にも注目!

先に紹介した「YFR330」にも搭載されている大型船外機が「F450」です。V型8気筒、排気量5,559cm³のパワーユニットを採用。船外機では最高の圧縮率と着実な点火により大きな出力を生み出すそう。2023年から北米市場で発売し、高い評価を得たことから、2024年8月より国内販売も開始。同社の最大馬力モデルとして、既存大型ボートでのエンジン換装需要に応えるほか、漁業や観光業などの業務艇市場への投入も想定されています。
水上バイク「Wave Runner」シリーズも5モデルを展示

ヤマハがマリン事業で培ってきた技術は、水上バイクにも活かされています。ボートショーでは、ボートや船外機のみならず、水上バイク「Wave Runner」シリーズの展示も行われていました。
写真は、展示されていた5モデルのうちの1つ「FX Cruiser SVHO」。2025年のニューモデルです。全長わずか3.5mほどのボディに最大250馬力を超えるエンジンを搭載しており、3人のライダーを乗せて海を疾走します。
SDGsを意識して、水素船外機も参考出品

ヤマハのブースでは、実用的なプロダクトのみならず、マリン事業に対する企業姿勢をPRする展示も多くありました。その中でひときわ目を引いたのが、参考出品として展示されていた水素船外機「H2」。同社はカーボンニュートラルの実現を目指し、CO2を排出しない内燃機関の研究開発を推進しているといいます。
ボートの環境対策として電動化というアプローチが進められていますが、現在のバッテリー技術では実現困難であるというのも事実。電動化以外の手段も組み合わせて対処する必要があり、その一つが水素エンジン船外機なのです。
フィッシングボートや水上バイク、船外機、制御システムなど、多様な商品が一堂に会したヤマハのブース。それらに触れていると、マリン事業へ懸ける本気度がひしひしと伝わってくると同時に、マリンレジャーに興味のある人たちを楽しませたいという純粋な思いや、海の未来を見据えた環境保全への意気込みも強く伝わってきました。



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