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ジャパンインターナショナルボートショー2023 特別取材REPORT

担当者に直撃インタビュー! プレジャーボート「NSB335」の楽しみ方やボート事業のおもしろさを知る

今回のボートショーで注目を集めていたのが、ニュージャパンマリンのプレジャーボート「NSB335」。ボートオブザイヤー2022授賞式で中型艇部門賞と特別賞を受賞した最新モデルです。そこで、ニュージャパンマリン株式会社代表取締役の中北大介さんに、「NSB335」の楽しみ方やボート事業のおもしろさについて語っていただきました。

ニュージャパンマリン株式会社
代表取締役 中北 大介 様

ニュージャパンマリン株式会社
代表取締役 中北 大介 様

ニュージャパンマリンはFRP製小型船舶の製造を中心に、各種小型船舶の製造を行なっており、特にFRP製小型旅客船、パイロットボートの分野では全国トップのシェアを誇る会社です。今回は「NSB335」について詳しくお伺いしました。

キャンピングカーのように遊べるボートで、海を欲張りに楽しむ

まずは会社について教えてください。

弊社は三重県伊勢市にある造船所で、1964年9月に私の祖父が立ち上げました。私で3代目で、旅客船や業務艇製造のほか、2002年からはヤマハ発動機、2006年からはトヨタ自動車のプレジャーボートも製造させていただいています。そして、2015年には自社ブランド「NJM BOATCOLLECTION」を私が立ち上げ、その時からボートショーに出展しています。コロナで2回中止になりましたので、今回の出展が6回目です。

プライベートでもボートに乗って楽しむことが多いのでしょうか。

仕事でたくさんボートに乗っていますから、プライベートではあまり乗らないですね。とはいえ、物心ついたころから会社に連れていかれて海に放り込まれていたので、ボートはとても身近な存在です。

中北さんにとって、ボート事業のおもしろさはどんなところにありますか。

ボートづくりには、カスタムボートとプロダクションボートの2種類があります。主に仕事で使う業務艇などは、お客さまのご要望に応えてつくるカスタムボートですが、さらによいものをつくるためにこちらからご提案させていただくこともあります。

また、今回展示している「NSB335」のようなプロダクションボートは、「こんな使い方ができますよ」と私たちがご提案するボートです。私は基本的にものづくりが好きですから、一からみんなで考えてボートをつくり上げる仕事は本当に楽しいですね。

あれもこれもしたい!を実現したボート

「NSB335」は、どのような方に乗っていただきたいですか。楽しみ方とあわせて教えてください。

「NSB335」は全長33フィートの中型艇で、現在10種類ある弊社のラインナップの中では大きなサイズとなります。30フィートクラスのボートは日帰りで釣りを楽しむという程度の使い方が多いのですが、自分だったらどんなふうに楽しみたいかを考えると、釣りもしたいしクルージングもしたい、スイミングや操船も楽しみたいし、家族を乗せて船で寝泊りもしたい、とやりたいことがたくさんありました。ですから、「NSB335」は欲張りな楽しみ方ができるキャンピングカーのようなボートになっています。

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アシンメトリーなデッキが特徴の1つで、右舷はバウデッキまでウォークスルー、左舷はキャットウォークにして使いやすさを考慮しました。キャビンの出入り口は後ろだけでなく右側の前にもスライドドアを設けています。ロアヘルムからのアクセスが良好で、釣りをする時にとても便利です。竿を持ったまま後方へ行けますから使い勝手が非常によく、いろいろな遊び方ができると思います。

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バウバースは、テーブルの上にクッションを付ければ大人2人と子どもが寝られるくらいの空間がありますが、さらにアンダーバースでキャビンのソファの下にもう1人寝られるスペースを作りました。外でも中でも操船できますし、スイミングプラットフォームも付いています。ここまで遊べる国内のボートは、今のところなかなかないのではないでしょうか。

商品開発をする時は、どんなことを大切にしていますか。

すべての人が満足するものは作れないと思いますが、たくさんの人に「いいな」と思ってもらえるものをご提案するようにしています。そのために、まずは基本のコンセプトを決めた上で、さまざまな人の意見を広く集めます。お客さまからは、どんな遊び方をしたいかや、今までのボートのよかった点、失敗した経験などを丁寧にお伺いします。自分たちが積み重ねてきた経験も活かしながら、よりベストなものを作っていきたいと考えています。

コンセプトを決めてから製品化までの期間はどれくらいですか。

「NSB335」は4年くらいかかりました。アイデアを集めた後は具体的に設計をして、まずは図面上で検討していきます。アイデアを実現できるのか、どんな走りができるのかなどに対してフィードバックをもらい、ひたすら改善していきます。その後、試作品を作ってさらに改善を繰り返しますので、「NSB335」は2回試作品を作りました。それくらい試行錯誤しています。ちなみに、展示品はほぼ完成形の状態です。

ほぼ完成形というのはどういう意味でしょうか。

現在、準天頂衛星「みちびき」の超高精度測位技術を利用した自動離着岸システムを開発中で、詳細は後日発表の予定です。

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環境に優しい「水面清掃船」も製造

マリン事業の市場環境について伺いたいのですが、コロナ禍でボートの販売数などに変化はありましたか。また、半導体不足など社会情勢による影響も受けたのでしょうか。

弊社では一定数しか製造できませんから、販売数は特に変わっていません。ですが、コロナ禍のアウトドアブームを受けて需要が増えたことにより市場の艇が売れて、現在はバックオーダーの状態になってしまっています。今までは需要と供給のバランスが取れていたので、お客さまをお待たせすることはほとんどありませんでした。また、電子機器類が入ってこなくなり納期の遅れなどが出たこともありましたが、そちらは現在解消されています。

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SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」や海洋環境保全に対して、取り組まれていることがあれば教えてください。

弊社では、「水面清掃船」を製造しています。マリーナや海水浴場、養殖漁業、湖などの水面のごみを拾う船です。約1立方メートルのごみ収容能力があります。現在、この船の電動化に取り組んでおり、ガソリンを使わずバッテリーだけで動くエコボートにすることで、さらに環境に優しい清掃船になる予定です。

最後に読者へメッセージをお願いします。

この記事を読んでいるのは基本的に海やボートが好きな方だと思いますが、私たちは、今まで海で遊んだことのない方にも興味を持っていただけるような提案をしていきたいと考えています。海はひとりで行っても家族と行っても楽しめる場所です。ぜひ海を楽しんでください。そして、弊社のボートにもふれていただけたらと思います。

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イージーボートでは、今回インタビューさせていただいたニュージャパンマリンのボートも多数掲載しています。

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