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バートラム（BERTRAM）［米国］

その前年のマイアミ～ナッソー間オフショアレースに伝説的な大差で優勝したモデルのハルを用いた バートラム31とともに、1961年にスタートしたビルダー。創設者は、ヨットブローカーだった ディック・バートラム（Dick Bertram）。そのときのバートラム31のハルは、レイ・ハント（Ray Hunt）が設計した、モノヘドロン（mono-hedron＝船尾からミジップ付近までデッドライズがほとんど変化しないV型船型）で、トランサムデッドライズが24度程度。これが後に 「ディープV」と呼ばれるタイプのハルのルーツです。
ディック・バートラムは、1970年代に入ったところで経営から退き、レイ・ハントもバートラムの設計を止めますが、それ以降の設計を手がけた社内設計者のデイブ・ネイピア（Dave Napia）は、次々にヒット作を生み出し、バートラムのアイデンティティを確立。彼の基本設計は、21世紀に入っても用いられていました。
バートラムは、1970年代以降、コンバーチブルをラインナップの中核としてきたビルダーで、現在は、イタリアのフェレッティグループの傘下にあって、50フィートを越える大型のコンバーチブルのみを建造しています。