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株式会社スターボード

代表取締役木村 悌次郎

生まれは中国の上海。陸軍士官学校出身の父と声楽家の母という
ちょっと特殊で厳格な家庭に育った。母親の仕事の関係で音楽に
は小さい頃から親しみ、高校から大学まで、ずっとバンド活動。
大学では授業には出ず、ナイトクラブで演奏したりしていた。

ヤマハ(旧日本楽器)に入社した当初、オルガンやエレクトーン
の営業で一日何十軒も訪問して販売する日々が続いた。その後、
ヤマハの楽器部門にボートを売るセクションが作られ、戸惑いは
あったものの、ヤマハ発動機にてボート営業の要員になった。

起業のきっかけは、ヤマハで実績を積んでお客さんと一緒に独立
したこと。社名は日本中古艇センターといい、下取りではなく、
中古艇を買い取り、在庫して、展示販売する…という、現在では
一般化した手法でのビジネスを開始した。アメリカでは、中古艇
市場がかなり活性化していたので、日本での成功も確信した。

そして、当時、中古艇が本当によく売れた。一日に3台~4台、
いっぺんに進水式をやったりして飛ぶように売れた時もあった。
今までで扱った一番大きな船は199トン。他方、船をあまり
見ないで、中身ががらんどうの船を買ってしまった失敗もある。

初めてのお客様には海の怖さを伝える。中古艇を検討する人は、
その船に過去どういう人が乗っていたのかを知ることも重要。

業界では相当古い自分だが、昔、「一生、この仕事をやる」って
言っちゃったので、経験を伝えながら頑張って行きたいと思う。